鞣しについて
鞣しとは原料である皮から、プロダクトとして使用できる革に仕上げる作業の事です。
革を作る上で大きく分けて、2つの鞣し方があります。
クロム鞣しとタンニン鞣しです。
glitchdではタンニン鞣しの革を採用しています。
現在流通しているほとんどの革製品は、クロム鞣しを行っています。
クロム鞣しの革は、傷や水に強く、軽くて扱いやすい特徴があります。
一方、タンニン鞣しは、作業に時間と手間がかかり、傷や水に弱く、手入れが必要な為、比較すると扱いずらい革と言えます。
タンニン鞣しとクロム鞣しの決定的な違いは、エイジングの仕方です。
クロム鞣しの革では、エイジングが最小限なのに対し、タンニン鞣しの革では艶や色の変化が出やすい特徴があります。
また、クロム鞣しの作業では、クロム剤という化学薬品が必要となり、これを使用した工場排水には重金属が含まれる為、環境破壊に繋がってしまいます。
これに対し、タンニン鞣しは、自然由来の成分を使用する為、より自然に馴染む製法と言えます。
glitchdでは、エイジングをデザインの中の重要な要素と位置付けていること、環境への影響が小さい物作りを実践していることから、タンニン鞣しの革を採用しています。